牛肉の輸出と豚肉の輸出
ナンチクでは、鹿児島県の食肉輸出を牽引しています!
輸出に取り組んだ背景
1990年に日本で最初の対米輸出認定工場として牛肉の輸出を開始した。豚肉の輸出は40年以上前の香港への豚の内臓の出荷から始まる。2009年から香港・シンガポール・タイ等アジア圏へ豚肉を輸出する。2011年4月に鹿児島県で食肉輸出促進協議会が設立され、鹿児島県産和牛肉は「KAGOSHIMAWAGYU」、鹿児島県産黒豚肉は「KAGOSHIMAKUROBUTA」の統一名称で輸出されることとなり、当社は鹿児島県の食肉輸出を牽引している。
課題と解決のポイント
技術指導で売上増
アメリカ、EUではロイン系需要はあるが、セカンダリーパーツには消極的。
アジア圏は、牛肉を食べる習慣がなかったことから、牛肉の扱い方を知らないため、購入しない。
当社のカット技術者が現地に訪問しカッティングを指導。
プロモーションビデオ、牛肉の部位ごとの商材資料やカッティング映像を教材として用意し、牛肉の扱い方を周知した。
牛肉の扱い方を理解してもらうことで売上増につながっている。
EU向け動物福祉対応
EUへの食肉出荷において、動物福祉の観点から、日本の従来の生産・輸送・加工方法では受け入れられない。
対応するためには生産農家の協力が必要。
当社子会社(有)藤嶺牧場において全頭EU動物福祉に対応している(頭絡の装着等)。他生産農家へも要請することで、対応いただく農家の増加につながった。
対応状況は仕入れ時にチェック表による検査を行うことで、品質を維持している。
顧客毎に寄り添う
アメリカ、EU、アジア、日本国内等、販路を多岐に持ち、各国で人気の部位が異なることからバランスよく各国へ供給。
顧客の希望に応じたカッティングを個別に対応。
顧客の要望に寄り添うことで、売上の伸長に繋がっている。
アメリカ、EUではロイン系、タイでは赤身等、国ごとに人気のある部位が異なる。
お客様(多くは和食レストラン)によって様々なカット方法の希望がある。
今後の展望
現地視察の結果、骨付牛ロースの需要が多いことが判明。
当社の骨付牛ロースの現地評価も良く、今後販売に力を入れていく。
ベトナム、タイ等アジア圏向けにセカンダリーパーツの販路拡大に向け、カット技術指導に力を入れていく。賞味期限伸長に向け、外部機関検査、社内品質管理部門検査を継続中。「ゆずポーク」がシンガポールで高評価だったことから、今後更なる浸透に向け力を入れていく。
(現状、日本国内の豚熱発生によるワクチン接種の影響から一時輸出がストップ。再開が待たれる。)
ナンチクホームページ
掲載内容(輸出部門)について
主催:公益財団法人 食品流通合理化促進機構