一般的になじみが深い「和牛」は肉用牛4つの品種(黒毛和種・褐色和種・日本短角種・無角和種)を総称した呼び名で、 日本で育てられている「和牛」の95%が「黒毛和種」という品種です。
鹿児島黒牛とは、きめ細やかな美しい霜降りならではの「まろやかなコク」と「うま味」が特徴の、日本一の和牛産地である鹿児島で育てられた黒毛和牛のブランド名です。
歴史について
日本では、食の欧米化などにより、明治以降肉食文化が幕を開けたといわれています。
鹿児島でも当時県内各地で飼われていた羽島(はしま)牛・加世田(かせだ)牛・種子島(たねがしま)牛などの牛に、先人たちが改良を重ねて生まれたのが、現在の鹿児島黒牛です。
鹿児島の魅力
鹿児島は温暖な気候に澄んだ空気、雄大な桜島や開聞岳を有し、霧島山麓をはじめ、多くの湧水にも恵まれた自然豊かな土地です。
人にも優しい豊かな自然環境で鹿児島黒牛はストレスなく、のびのびと育ちます。
また草資源が豊富なことも地域の特性です。健康な牛に育てるには新鮮で良質な飼料が欠かせません。
鹿児島の生産者が、良質な飼料を与え、愛情いっぱいで育てたのが鹿児島黒牛です。
衛生管理について
農場では、場内及び牛舎内を清潔に保つ事や、病気や細菌を「持ち込まない・増やさない・持ち出さない」を原則に、車両の入退場時の消毒はもちろん、牛舎・牛房の適宜消毒を行っています。
また、季節毎の害虫駆除や、暑熱対策・寒冷対策を行い、牛がストレスを感じないよう健康管理に細心の注意を払いながら、安心・安全に出荷できるよう飼養衛生管理基準に則り、衛生管理をしっかりと行っています。
部位について
牛肉の部位についてご紹介します。
1.バラ肉:バラ肉とは、元々あばら肉から来ており、あばら骨周辺部位を指します。焼肉でよく食べるカルビとは、バラ肉のことです。濃厚な旨みと脂身の多さが特徴で、焼肉や牛丼に最適です。
2.ロース:ロースとは、背肉の部分をロースと言いますが、その語源は「ローストに適した肉の部位」という意味です。きめ細かい肉質と、霜降りと呼ばれるきめ細かい脂肪が特徴です。しゃぶしゃぶやステーキに用いられる高級部位として知られています。
3.肩ロース:肩ロースとは、背骨に沿ってついているロース肉のうち、もっとも頭に近い部分です。きめが細かいのはもちろん、脂の少ないロースの中では適度に脂身が入っており、やわらかく、旨みが濃いので、すき焼きや焼肉に最適です。
4.モモ:モモとは、後ろ股の付け根の赤身部分。ホルモンを除いた牛肉の部位の中でもっとも脂肪分が少なく、あっさりと食べていただけます。
5.牛ハツ:牛ハツとは、牛の心臓です。別名としてココロ、ハートなどと呼ばれることもあります。牛の心臓をココロ・ハート、豚の心臓をハツと使い分けることも。コリコリとした食感と、さっぱりとした味わいです。
6.ミノ:牛には胃が4つあり、その中の1番目で1番大きな胃がミノです。切り開くと蓑笠のような形になることから、ミノと呼ばれています。歯ごたえがあり、淡白な味わいです。また、ミノの皮を剥いだものはムキミノと言います。
7.牛センマイ:牛センマイとは、牛の第3の胃で、その内壁が千枚のヒダに見えたことから、センマイと呼ばれるようになりました。コリコリとした食感が特徴的で、もっとも低カロリーなホルモンです。
8.牛大腸:牛大腸とは、厚い肉質の牛の大腸です。脂肪たっぷりで、濃厚な味わいです。一般的なホルモンと言えば、牛大腸をイメージする人が多いでしょう。
美味しいステーキの食べ方
脂の質の良さを感じることができる、シンプルで美味しい調理法が、ステーキです。
鹿児島黒牛日本一
令和4年10月6日から10日にかけて、5年に1度開催される「全国和牛能力共進会」が鹿児島県で開催されました。
この大会で、全国から438頭の優秀な和牛が集められ、 鹿児島県内各地からも予選を通過した優秀な鹿児島黒牛24頭が出品され、全9部門のうち6部門で1位の農林水産大臣賞、また「種牛の部」で内閣総理大臣賞を受賞する等「和牛日本一」の栄冠に輝きました。さらに「肉牛の部」では前大会に続き、2大会連続の最優秀枝肉賞も受賞しました。
直売店・レストラン
「全国和牛能力共進会」で日本一に輝いた鹿児島黒牛を販売する「ナンチク直売店」、土曜・日曜・祝日限定メニューの“和牛ロースステーキ定食”が破格のお値段でご賞味いただける「ナンチクレストラン肉の蔵」へ是非お越しください。
公式通販サイト
又、オンラインでもご購入可能です。
日本のみならず世界中からその美味しさに注目が集まる、きめ細やかな美しい霜降りから溢れ出る、まろやかなコクと旨味を味わっていただきたいです。